これでもう迷わない!中国語はじめの知識

はじめに

中国語は、漢民族が話す北京の言葉です。

シナ チベット家族の一員であり、チベット語・ビルマ語・タイ語と言語遺伝的に関連しています。

また、漢字は日本とも似たものが多く、歴史的に影響しあっている背景があります。

 

ちなみに、 台湾国内では「國語」というのは、公用語のことを指し、

 

「華語」というのは、

・海外に住む中国系〇〇人や、

・非中国人の学習者の話す北京語

 

というくくりで使われます。

つまり、私たちが日本人が習うのは、「中国語」でも「台湾華語」でも正解です。

 

非時制言語

 

中国語には、英語の過去形や現在形、現在、進行形などのように時制がありません。

例えば、「彼は話した」は

過去形:He talked
現在形:He talks
現在進行形:He is talking

ですが、中国語はすべて「他說(tā shuō)」です。

 

じゃあ、どうやって時間を表すのか?

答えは、

文中に
「昨日」
「今日」
「明日」
とつけ加えるだけ
です!!簡単!

 

これはヨーロッパ言語や英語との大きな違いです。

 

複数形がない

 

英語には、 pens や towelsなど[s]をつける複数形がありますが、中国語にはありません。

 

代わりに、日本語と同じ、

量詞(〜個, 〜杯などの単位)を使います。

ありがたいことに、a cup of~ のようなイメージしにくい助詞がないので、 漢字を見れば大体意味がわかります。

(英語の単位すごい細かいから助かる〜!)

 

それに初級段階で覚える必要がある量詞は30個だけです。

 

文法の不思議

中国語は、主語からではなく話題になる人物や物事が文頭に来ることがよくあります。

 

Japanese food, Taiwanese people love sushi.
(日本食、台湾の人はお寿司がすきです。)

→これは、Japanese food(日本食)が主語に来ています。

 

以下にいくつか、台湾華語らしい自然なトピック優先構文と、それを機械的に英語っぽい主語-動詞-目的語の語順にした不自然な例をセットで出します。

 

■ 例文1(自然な台湾華語)

這本書,我昨天在圖書館借的。

Zhè běn shū, wǒ zuótiān zài túshūguǎn jiè de.

(この本、私は昨日図書館で借りたんだ。)

→ **話題は「這本書(この本)」**で、後ろで詳しい情報を述べてる。

 

→ これを無理に主語優先にすると:

我昨天在圖書館借的這本書。(私が昨日図書館で借りた、この本。)

語順が日本語としても逆で、「で?」って感じが残る。
→ 会話で聞いたら、「で、この本がどうしたの?」って言いたくなるやつ。
→ これは意味は通じるけど、めっちゃ変で、台湾人はたぶん使わない。
不自然。

 

■ 例文2

那部電影,我已經看過三次了。
Nà bù diànyǐng, wǒ yǐjīng kàn guò sān cì le.

(あの映画、私はもう3回見たよ。)

→ 映画が話題。情報の焦点は回数にある。

→ 主語優先にすると:

我已經看過三次那部電影了。

直訳っぽくすると:
私はすでに3回見た、あの映画を。

日本語だと語順が「モッサリ」してて、後ろに目的語が唐突に出てくる感じが変。
→ なんか「三次那部電影」ってまとまりがおかしく感じるし、語順もぎこちない。
変な中国語。

 

■ 補足:なぜ話題を前に出すのか?

→この構造は、聞き手との情報共有を前提にしてるから、先に「共通の話題」を提示する。
両方とも、「文の後半に本題が来る」ような構造だから、「早く言ってよそれ」感があるんだよね。
日本語でも中国語でも、「なにの話してるの?」ってときは、話題を文頭に出す方が圧倒的に自然です。

 

基本はSVO構文

とはいえ、中国語の基本はSVOです。

SVOの基本構文

S(Subject)= 主語
誰が・何が行動するか
例:I, He, She, They, My mom, The dog など

V(Verb)= 動詞
何をするか(行動)
例:do, eat, go, play, watch など

O(Object)= 目的語
動作の対象(誰に・何を)
例:homework, dinner, the ball など

 

SVO構文の台湾華語例はこちら!

  1. 我吃晚餐。(I eat dinner.)
     → S(主詞): 我(wǒ) / V(動詞): 吃(chī) / O(受詞): 晚餐(wǎn cān)

  2. 她打網球。(She plays tennis.)
     → S: 她(tā) / V: 打(dǎ) / O: 網球(wǎng qiú)
     ※「打」= 打つ、球技系(テニス、バスケなど)に使う

  3. 他們做功課。(They do homework.)
     → S: 他們(tā men) / V: 做(zuò) / O: 功課(gōng kè)

 

すべてが気持ちよくSVOにハマれば気持ちいいのですが、
そういうわけではないんです💦

それ以外の例外パターン8選もあるので、チェックしてみましょう💡

SVOだけじゃないのか!中国語語順の例外パターン8選